30ナノメーターという極限的な薄さでありながら、数センチ角以上のサイズを持つ巨大なナノ薄膜の開発に成功しました。この膜の大きさは厚さの100万倍にも達し、丈夫で柔軟性に富み、ナノレベルの薄さとそれに比べて広大な面積を両立させた世界で初めての丈夫な膜です。
これは、理研フロンティア研究システム時空間機能材料研究グループ トポケミカルデザイン研究チーム(国武豊喜グループディレクター)らとの共同研究成果です。
この新たな「膜」は、原料にジルコニアと橋架アクリルポリマーを使ったもので、2種の重合反応を同時に進めることにより、セラミックスの網目と有機ポリマーの網目が互いに絡み合っている「IPN(入れ子型ネットワーク)」と呼ぶユニークな構造が超薄膜の中に存在するため、30ナノメーターという極限的な薄さにも関わらず数センチメーター角というマクロなサイズで安定となり、102メガパスカルという十分な強度を持ち、かつきわめて柔軟な特徴を示します。