協立化学産業株式会社

  • 製品
  • 実績紹介
  • 技術情報
  • 協立化学産業について
  • お問い合わせ

光ピックアップ組み立て用接着剤 ~ 開発者の声

光ディスクをいつでも誰でもどんな場所でも読み書き可能にする

光ディスクをいつでも誰でもどんな場所でも読み書き可能にする

光学部品用の接着剤では、各社各様の設計に対して確実な接着のご要求があります。

中でも光ディスクの再生・記録を可能にした光ピックアップ向けの製品では大きく3つの用途に対して、信頼性ある製品を開発してまいりました。

  1. 光ピックアップの精密固定用途向け製品では、CDやDVD、BDまでの光ディスクにおけるサブミクロン単位のピット(小さな穴)読み取りを可能にするために、重要部品である半導体レーザー発光部品および受光部品をUV照射により秒単位で固定することが可能な技術があります。
    現在、これらの技術により市場全体で年間億単位の光ピックアップが生産されております。
  2. 光ピックアップのスキュー固定用途向け製品では、光ピックアップの重要部品・アクチュエーター部位における各種衝撃や連続した振動に耐えることの出来る高信頼性技術があります。
    ノートブックPCやカーオーディオで当たり前のように光ディスクは使えますが、こういった技術も一役を担っています。
  3. 光ピックアップの光学部品固定用途向け製品では、ピックアップの重要部品・対物レンズ、反射ミラーなどの光学部品が、過酷な環境要因でも位置ずれや歪みをおこさない工夫があります。また光や熱の影響で接着剤自体が劣化しないようにするための高耐久技術があります。
    世界の暑い地域、寒い地域、どんな季節でも光ディスクを正確に読み取る技術ともいえます。
    当たり前のようですが、「いつでも誰でもどんな場所でも読み書きできる光ピックアップ」を、これからもお客様と協力してお届けしたいと思います。
ニーズに応える開発

ニーズに応える開発

開発においては、多種多様なお客様の要求に応じるため、数多く存在する特性同士のバランスや、最適化を念頭に進めています。

従来では基材の種類や接着剤が使用される箇所ごとに異なる接着剤を使用することが当たり前でした。しかしこれでは使用する接着剤の品種が増えてしまい、お客様の管理など負担が増えてしまいます。このため、お客様における生産工程や品質保証の観点から、一つの機種において使用する接着剤を可能な限り統一することによるメリットが期待されるとの仮説を立て開発しています。

またそれ以外にも、接着剤としての製造のしやすさ、環境への負荷など、考慮すべき要因は数多く存在し、それらを1つずつ開発要件としてクリアしてきています。

お客様からの要求にぶれない開発

開発を進めていく中で、特定の評価だけに偏らず、時には視点を変えて試してみることや、そして常に過去の知見を確認すること、積極的な情報収集をすることを心がけています。

時には過去の配合と向き合い、その意味を見出せるようイメージしたり、部署や分野を問わず、周りにいる研究員たちと情報交換やコミュニケーションをとることも、新たな知見や問題解決のための糸口の発見などにつながっています。お客様に価値ある技術・製品を提供していくための開発への努力は惜しみません。

接着を通じたお客様との架け橋に

接着を通じたお客様との架け橋に

光学部品は特殊な部品のため、お客様からの要求も様々です。しかし、当社の築いてきた独自の信頼関係から、製品と同じく営業担当者も大きな頼りとされていると感じています。

時には、100kmほど離れた場所を一日のうちに数往復したり、お客様と一緒に山に登り、そこで打ち合わせをするなどしたこともありますが、お客様と当社や、関連会社様などとの間をつなぎ、そのことでより一層の信頼をいただけるよう務めています。このような信頼感こそが、実際に製品を採用していただく際の大きな決め手になると思っています。

「経験」を活かした次のステージへ

多様なニーズや要求のある各光学部品に対して、最適な接着性を実現するには、目標の設定や全体のバランスを考えた条件、進行状況などを共有していくことが重要です。

このプロセスを大事にしつつ、お客様にとって価値ある製品とは何かを考え続け、お客様の役に立ち続けていきます。

当たり前のようですが、「いつでも誰でもどんな場所でも読み書きできる光ピックアップ」を、これからもお客様と協力してお届けしたいと思っています。