協立化学産業株式会社

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高気密 / 低透湿シール剤 ~ 開発者の声

高気密 / 低透湿シール剤に求められる要求

世界有数のシェアを持つ強み

世界有数のシェアを持つ強み

半導体パッケージにおいてセンサーのガラスを封止するために使用される高気密/低透湿シール剤は当社が世界有数のシェアを誇っており、技術的にも多くの知見とノウハウが蓄積されています。

しかし実績を活かすだけでは技術力は向上していきません。

技術・製品を通じて、開発品の提案、評価への投入、課題点の抽出を行い、製品化へ繋がる改良方針の策定を繰返しながら、お客様のフォローアップをしています。

例えば開発初期段階で、高温試験においてシール部分が剥がれるという問題が発生したことがありました。そこで、原因を解明すべく評価を行い、原料比率を最適化することで課題を解決することに成功しました。ただ闇雲に実験を繰り返すのではなく、サンプル配合に意図を持たせ、評価、結果の分析を繰り返し行い、効率よく開発することにいつも注意しています。

お客様と共同評価を行う理想的な体制

当社の製品が高いシェアを持つに至った背景には、お客様と共同評価を行う体制が組めた事があります。お客様が実際に使用されている部材を使用して評価することで、すぐに何が課題かが明確になり、次の改良方向が見出せる関係ができていました。

この技術では、お客様との共同評価体制という非常に密な関係を構築できたことが、技術を確立していく上での大きなポイントとなりました。ただ単にお客様の要求を受け入れるだけではなく、当社からも積極的な提案行い、その内容をまた両社で評価・検証していくことで非常に完成度の高い技術を確立し、製品化につなげていくことが出来ました。

10年以上にわたる実績と知見

10年以上にわたる実績と知見

高気密 / 低透湿シール剤としての技術が確立されて以降、お客様からの要求をベースに開発を進めています。

知見が活かされたエピソードとして、当社で事前に環境試験装置で評価を行い、シール部分に異常が見られなかった試作品をご提案したのですが、お客様の評価で満足いく結果が得られないことがありました。試験片をお借りして分析したところ、工程に起因する不具合である可能性が高いことが分かりました。そこで、お客様と打ち合わせを行い、問題解決のための当社の知見やノウハウをお伝えしました。その結果、今では問題なく量産がなされています。

過去から積み上げてきた知見を活かしつつも、過去の実績だけに頼りきりになってしまうことが無いように、常に「理想的な構造とは?」を考えながら、シール剤の開発、提案を行うように努力しています。

信頼ある技術であり続けるために

当社の高気密 / 低透湿シール剤は、最も信頼性が高い樹脂として認知されています。

当社には、高い分析 / 解析力を支える分析装置、お客様の量産工程に合わせた評価ができる装置が各種揃っています。これらを用いた分析/解析結果や評価結果を、迅速に開発に活かせることが当社の大きな強みであり、お客様から高い信頼を得るための裏づけにもなっていると考えています。

このような開発環境と実績、知見を背景に、これからも自信を持ってお客様に提案できる技術・製品であり続けられるように開発を続けていきます。