協立化学産業株式会社

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研究開発 T.U.氏

研究職を目指した学生時代

学生時代は理学部で有機合成の研究を続けてきました。研究職を目指して就職活動をする中で当社と出会い、入社から現在に至るまで、材料合成を担当するグループに所属し、日々の研究を行っています。

研究開発 T.U.氏

材料を開発するということ

所属しているグループでは液晶用シール剤という製品に使用されている材料の設計、合成、評価、量産化検討を担当しています。

実際の取り組みでは、使用される材料の製造方法に関する改良検討を行い、新しい製法の開発を行うことで高純度の材料を低コストで製造することに成功しました。

また、製品に使用される各種材料の中には製品開発上で大きな役割を持つものがあります。このような材料に課題があると、その課題がそのまま製品の課題となってしまう場合があります。そこで私たちのグループでは、これらの課題を解決できるような材料を開発することで、製品性能やコスト競争力の向上に貢献しています。

常にアイデアを充実させて取り組む

日々の研究の中では、常に仮説を多く持ち、迅速に検証をしていくことを心がけています。一つの仮説しか持っていなかった場合、その仮説が間違っていれば開発は行き詰ってしまいます。仮に一つの仮説が間違っていたとしても、その原因を考察してすぐに次の仮説に移っていけるように、研究アイデアを常に充実させていられるように努めています。

また、仮説や研究アイデアを充実させることは開発速度の向上にも役立ちます。お客様から寄せられる要求に応えるだけの開発では不十分で、そこでは如何に開発期間を短縮できるかが重要になります。いくら優れた性能を持つ製品であっても、お客様の求める時間軸の中でご提供していけなければ、使っていただくことは難しいからです。

この短期間での開発が求められるという点は学生時代の頃の研究スタンスとは大きく違っています。限られた時間の中で、最大限の成果を出していかなければなりませんので、研究、関連作業、事務処理といったすべての行動に関して常に効率化していくことを意識しています。

研究開発 T.U.氏

「環境」は、当社の強み

実は私が入社した当初、私が現在取り組んでいる分野への開発の取り組みは当社ではそれほど大きなものではありませんでした。

専門で開発を担当するグループもないなかでの取り組みとなっていたのです。このような状況の中で、私が会社に対して専門開発グループの設立を提案し、会社がその提案を受け入れてくれた結果、現在のグループが新設されたという経緯があります。

当社には研究員の意見が通りやすく、比較的自由な研究を行うことを許容してくれる環境があります。このような新しいアイデアを生み出しやすくする環境があることが、当社の強みの一部であると考えています。

開発のフィールドを広げたい

現在の担当領域はまだ使用対象が液晶用シール剤に限定されていますが、将来的には液晶用シール剤以外の製品にも関っていきたいと考えています。当社が扱う様々な製品に関する材料設計や開発を行い、研究部門内のすべての仕事に関りながら、キーマテリアルの開発に取り組んでいきたいと思っています。